テキュ

すうとして無理やりです

夏は来ぬ

濾過されて 細かく死に絶えて 散り散りに
たわみ 飛び出し 歪む光で
 
わたしは合点がいった
目を泳ぐ虫が経をかむ
(ばちくり)
音は靴紐に反射して
瞬きのあいだに
わずかな宝石を置いていく
丸めた体を放つと
湿り気になぞられて逆立つ
繊毛のように艶やかな忌避が
紅潮として浮き登る
 
あたたかい根の抱擁から抜け出して
子となり親となり遊牧する
ありたけの水を
もみ固めた質量が見えたら
 
もしくは
やれ大仰に
肌や 脳や
餌食の感覚を沸騰させ
油の名を欲しいままにする声などを
聞いたら
 
わたしは準備する
分厚い晦冥を突き刺して降ってくる
ゆいいつ、
 
わが体を枕く射撃のために
 
 
ふむ
その後
肉が映ゆる季節よ