テキュ

すうとして無理やりです

初めてLUSHのバスボムを使った時の日記

何だこれは…初め、透明のお湯に様々なきらびやかな色が落とされたかと思うと、ゆるやかにそれはまとまり出し、泡の雲を作り、お湯は銀と藍色の中間のような深い色に変わった。そして、何ということだ…お湯に星が浮かんでいる、ラメであろう、ただこんなに綺麗なラメは見たことがない…きらめきは、光の反射は、水の記憶と深く結びついているのだろうか?だとすればきらめきの原義から水の膜を削ぎ落とされたこのラメは、まるで我々の最初の臓器のようだ…(何故なら水の中に水は見えない)

そしてその中にたゆたっているわたしの体、体が…とても巨大に見える、宇宙のお湯の中にあるので、浴槽の中でわたしの折りたたまれた体はむしろわたしの視界が雄大すぎる体をすべて捉えきれていないかのように映って、まるで龍のような体

龍のような体だ

このままなら、わたしも星の記憶をすっぽり取り込めてしまうのではないかと思って、お湯の中に向かって息を吹きかけてみたが水面が揺れるだけだった。体の中に、森を飼っている。今のわたしは。

わたしが手をひとかきするだけで宇宙が揺れる!…なんて強大な力なんだ!聖なる手のひとかきで、微生物が生命を一周させ、あらゆる魚が産声を上げると同時に死に絶え、元素周期表が逆さになる!星座に従って、20年くらい経つぞ、これは!

膝の丸みが今日だけはまるで丘のようだ。自分の体に土をこれほど強く感じたことはなかった…砂の粒、鱗、近い感触…毛穴の造形…そういうことだ、膝の折れ曲りの中に信じられないくらいの、歴史の皺が…畝が…皺と畝の中に、野菜が!

ハーヴェイが聴こえてきた、

まるで強者が狩りをわざと行わないかのような、一方的な入浴…記憶の入浴?

 

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たしか去年の冬ぐらいにLUSHのバスボムを初めて使った時の日記です